【虫の雑学】赤トンボの赤の意外な活躍とは!?




秋の田んぼの風物詩、赤トンボ。

実は赤トンボは正式名称ではなく、赤いトンボの総称です。

主にアキアカネを指しますが、別種の赤いトンボと区別をつけるのはむずかしいです。

ところで、赤トンボが薬として利用されていることをご存知でしょうか!?

赤トンボは喉の痛みに効くとして黒焼きにされ売られています。

そんな赤トンボですが、

アンチエイジング化粧品やガン予防薬の研究に役立てようという発表が2012年にありました。

今回は、赤トンボの意外な活躍をご紹介します!

 

トンボも直射日光はつらい、トンボの日光対策!

トンボが枝にとまり、尻尾を空にむけている姿をみかけませんか。

トンボが逆立ちをしているようにみえるあのポーズです。

あれはトンボが熱中症対策として、尻尾を太陽のある方角にむけているのです。

赤トンボが赤くなる仕組みも、太陽と関係があります。

赤トンボははじめは赤くありません。なんと黄色です。

成長するとオスは赤くなります。

メスは赤くなってもオスよりも淡い色か、黄色のままであることが多いです。

赤トンボの黄色や赤色のもとは、オモクローム系色素と呼ばれるものです。

このオモクローム系色素は酸化されると黄色みが強くなり、

還元されると赤みが強くなります。

若く黄色いオスやメスに還元剤であるビタミンCを注入すると、赤くなります。

赤トンボのオスに多く含まれる抗酸化物質は、

還元されたオモクローム系色素そのものだったそうです。

では、なぜメスは赤くならずオスが赤くなるのでしょう。

オスの赤トンボは、日当たりの良い場所に縄張りをつくります。

紫外線による酸化ダメージを少なくするために、

還元型オモクローム系色素をつくり身体を抗酸化すると考えられます。

還元型オモクローム系色素は、赤みが強いので赤トンボは赤くなります。

また赤色は紫外線に強い色です。

身体を赤くするために、赤みの強い還元型オモクローム系色素をつくっているという考え方もあります。

 

赤くなった赤トンボのオスは安定した抗酸化状態!

赤い赤トンボは、標本になってもながい期間赤いままです。

また、赤い赤トンボのオスに酸化剤を加えても黄色にはならないそうです。

還元型オモクローム系色素をとりだして、酸化剤を加えた場合は黄色になります。

そのため赤トンボの体内では、

還元型オモクローム系色素を安定化させる仕組みがあると考えられます。

赤くなった赤トンボのオスは安定した抗酸化状態だと言えます。

赤トンボがもつ高い抗酸化能力の仕組みを研究して、

アンチエイジング化粧品など抗酸化剤の開発に利用しようというわけですね。

 

皆さんいかがだったでしょうか。

赤トンボの還元型オモクローム系色素には夢が詰まっています。

道端で赤トンボを見つけたら、アンチエイジングを思い出してみてください。